日语诵读文选第6篇
千曲川のスケッチ
【作者介绍】
島崎藤村(1872-1943),诗人,小说家。原名春树,出生在日本长野县,毕业于明治学院。以诗集「若菜集」奠定了诗人的地位。以后转向小说,自「破戒」至晚年大作「夜明け前」,他一直保持着旺盛的创作热情。主要作品有:诗集「落梅集」,小说「春」,「家」,「新生」,随笔「飯倉だより」,童话集「ふるさと」、「をさなものがたり」等等。
【通读选篇】
落葉の一
毎年十月の二十日といえば、初霜を見る。雑木林や平坦な耕地の多い武蔵野へ来る冬、浅浅とした感じのよい都会の霜、そういうものを見慣れている君に、この山の上の霜をお目にかけたい。ここの桑畑へ三度や四度もあの霜が来てみたまえ、桑の葉はたちまち縮み上がって焼け焦げたようになる、畑の土はボロボロにただれてしまう……見ても恐ろしい。猛烈な冬の威力を示すものは、あの霜だ。そこへ行くと、雪のほうはまだしも感じが柔らかい。降り積もる雪はむしろ平和な感じを抱かせる。
十月末のある朝のことであった。私は家の裏ロヘ出て、深い秋雨のために色づいた柿の葉がおもしろいように地へ下るのを見た。肉の厚い柿の葉は霜のために焼け損なわれたり、縮れたりはしないが、朝日があたってきて霜のゆるむころには、重さに堪えないでもろく落ちる。しばらく私はそこに立って、茫然とながめていたくらいだ。そして、その朝はことに烈しい霜の来たことを思った。
落葉の二
十一月に入って急に寒さを増した。天長節の朝、起き出して見ると、一面に霜が来ていて、桑畑も野菜畑も家々の屋根もみな白く見渡される。裏口の柿の葉は一時に落ちて、道も埋もれるばかりであった。少しも風はない。それでいて一葉二葉ずつ静かに地へ下る。屋根の上のほうで鳴く雀も、いつもよりは高くいさましそうに聞こえた。
空はドンヨリとして、霧のために全く灰色に見えるような日だった。私は勝手元のたき火に凍えた両手をかざしたくなった。足袋をはいた爪先も寒くしみて、いかにも恐ろしい冬の近よってくることを感じた。この山の上に住むものは、十一月から翌年の三月まで、ほとんど五ヵ月の冬を過ごさねばなべぬ。その長い冬ごもりの用意をせねばならぬ。
落葉の三
木枯ちしが吹いてきた。
十一月中旬のことであった。ある朝、私は潮の押し寄せてくるような音に驚かされて、目が覚めた。空を通る風の音だ。時々それがしずまったかと思うと、急にまた吹きつける。戸も鳴れば障子も鳴る。ことに南向きの障子にはバラバラと木の葉のあたる音がしてその間には千曲川の河音もふだんからみるとずっと近く聞こえた。
障子を開けると、木の葉は部屋の内までも舞い込んでくる。空は晴れて白い雲の見えるような日であったが、裏の流れのところに立っ柳なぞは烈風に吹かれて髪を振るうようにみえた。枯れ枯れとした桑畑に茶褐色に残った霜葉なぞも左右に吹きなびいていた。
その日、私は学校の往きと還りとに停車場前の通りを横ぎって、真綿帽子やフランネルの布で頭を包んだ男だの、手ぬぐいをかぶって両手を袖に隠した女だのの行き過ぎるのに会った。往き来の人々は、いずれも鼻汁をすすったり、眼側を紅くしたり?あるいは涙を流したりして、顔色は白っぽく、頬、耳、鼻の先だけは赤くなって、身を縮め、頭をかがめて、寒そうに歩いていた。風を後ろにした人は飛ぶようで、風に向かって行く人はまた、カを出して物を押すようにみえた。
土も、岩も、人の皮膚の色も、私の目には灰色に見えた。日光そのものが黄ばんだ灰色た。その日の木枯らしが野山を吹きまくるさまはすさまじく、烈しく、また勇ましくもあった。樹木という樹木の枝は撓み、幹も動揺し、柳、竹の類は草のようになびいた。柿の実で梢に残っ牟のは吹き落とされた。梅、李、桜、櫻、銀杏なぞの霜葉は、その一日でことごとく落ちた。そして、そこここにたまった落葉が風に吹かれては舞い揚がった。急に山々の景色は寂しく、明るくなった。
「藤村全集 第五巻」による
【选文注释】
①千曲川(ちくまぐわ)(名詞)河名,流经长野县东部入信浓川,因多曲故而得名千曲川。
②君(名詞)本文中指“吉村忠道”之子“树”,作者上京后得到过他的帮助。
③お目にかける(詞組)给你看,请你看。何をお目にかけましょうか。
④~度(结尾词)次,回。試合に三度つづけて勝った。
⑤~上がる(结尾词)极端…… 完全…… 震え上がる。
⑥~ようになる(句型)二、三日練習すれば泳げるようになるだろう。
⑦ゆるむ(動詞)原意为“松懈”,“婉和”,本文中表示霜的“融化”。
⑧~にこらえない(句型)不值…… 不堪…… 読むに堪えない。
⑨もろい(形容词)脆弱,无耐力,无持续之力。もろく負けれた。
⑩天長節(てんちょうせつ)(名詞)明治天皇の誕生日十一月三日。
⑪一時に(副词)一下子,同时。一時に乗客が殺到した。
⑫~ばかりだ(句型)一个劲地,只是。食べるばかりで、ほかに何の能もない。
⑬それでいて(接续词)そうであるのに、それでいながら、それでいて何もできない。
⑭ずつ(副助词)この時計は一日二分ずつ遅れる。
⑮勝手元(かってもと)(名詞)厨房
⑯~ねばらばらぬ(句型)必须…… 非…… 不可,总得……
われわれは時間を惜しまねばならぬ。
⑰冬ごもり(名詞)过冬
⑱木枯らし(こがらし)(名詞)秋末初冬刮的寒风。
⑲吹き付ける(動詞)风猛烈地刮到…… 上。
⑳障子(しょうじ)拉门,拉窗
21. なぞ=など
22.学校(名詞)小诸义塾,作者曾在那里当过国语和英语教师。
23.真綿(まわた)丝棉
24.~だの~だの(句型)……啦……啦,……呀……呀
寂しいだのつらいだのと不平ばかり言っている。
25.~という~(句型)所有的…… 一切……
昨日の雨で、花という花は散ってしまった。
【参考译文】
千曲川素描
落叶之一
提起每年十月二十日的降初霜,我就想请您来看看这座山上的霜。因为您已习惯了大片杂木林和平原的武藏野的冬天,看惯了感觉良好的都市薄霜。这里的桑园经过三四次霜打后,桑叶就卷曲起来,犹如烧焦了一般;园内的土壤干巴巴的像废渣似的…… 看看也害怕。就是这种霜横施着寒冬的淫威。到了您那里,月的感觉倒还柔和,积起的白雪倒不如说拥有一种和平的感觉。
十月底的一天早上,我从家里后门出来,看到秋雨催黄的柿叶奇怪地飘落了下来。厚厚的柿叶虽然没被霜冻坏,但是,在朝阳的照射下待到霜融化时,却不堪重负地一下子掉落下来。我在那里站立了一会儿,茫然地看着这一景象。我觉得那天早上下的霜特别大。
落叶之二
到了十一月,天气骤然变冷。天长节那天早晨起来一看,到处是茫茫白霜,远远望去桑田、菜田、每家每户的屋顶上都是白茫茫的一片。后门口柿树上的叶子一下子都掉落下来,铺满了整条道路。尽管没有一丝风,叶子却一片片稍稍地往下飘落。屋顶上的麻雀似乎也比往日叫的更欢。
天空阴沉沉的,太阳被雾遮得就像是灰色的。我想去厨房的炉灶烤冻僵了的双手。布袜中俄脚趾也已冻僵,我感到那可怕的冬天确实已经袭来。住在这座山上的人们,要度过十一月至每年三月的将近五个月的寒冬生活,必须做好度过这漫长寒冬的准备。
落叶之三
寒风刮来了。
这是十一月中旬的事。一天早上,我被潮水涌来般的声音惊醒了。这是风声!常常是刚一平息,突然又刮起来。门已发出声响,窗也随之响了起来。特别是朝南的拉窗被了哟也拍打得“啪啪”作响,那时,千曲川的流水声听起来也显得比平时更近了。
一拉开窗户,树叶竟飘落到屋内。天空晴朗,能看到天空的白云,但午后的柳树等却被大风刮得像拽直了的头发似的。掉败的桑园中残留着黄褐色的霜冻枯叶也被风刮得左右摇摆。
那天,我在往返学校穿过停车场前的马路时,看到戴丝绵帽或用法兰绒围巾包头的男子,还有用布手巾包头,双手插在袖筒中的妇女匆匆走过。这些来来往往的人们有吸着鼻涕的,有眼圈通红的,也有流着眼泪的,他们脸色苍白,只有脸颊、耳朵、鼻尖是红的。他们弓着身子、缩着脑袋畏寒似地走着。顺风走的人被推得好像跑似的,顶风走的人又仿佛在用力推着什么。
土壤、岩石、人的皮肤,在我的眼里都是灰色的,太阳光是灰色的。那天寒风袭击黄山的情景是那样的可怕、那样的疯狂、那样的威猛。所有的树木的枝条都被刮弯了,枝干也摇晃起来,柳树、竹子之类像草似地随风摇摆,残留在树梢上的柿子全被刮落下来。梅树、李树、樱树、榉树、银杏树等树上的霜冻枯叶,在那一天全都刮光了。而且,堆积在地上的落叶被风刮得满天飞舞。瞬时间群山显得荒寂、明亮。